前回の記事で、河図が河図変換図を経て、どのように先天八卦の配置に関わっているかをまとめました。
今日は、河図変換図から格書へ、そしてそこからどのように後天八卦の配置が決まったかについてです。前回に引き続き、こちらの記事で勉強したことをまとめました。
古代の神秘、ワクワクしますね!
1、河図変換図から格書へ!
こちらは、河図変換図の数字のみ書いたものです。(河図変換図について詳しく知りたい方は、前の記事をお読みだください。)
ピンクの矢印がついている偶数の数字を、それぞれ反時計回りにずらすと、格書の並びになります。
なぜ偶数の数字をずらすのかについての説明を見つけることができなかったので、今後もし理由が書いてある文章を見つけたら追記します。


2、河図と格書と五行の関係
話は逸れますが、河図と格書はそれぞれ五行相性(そうしょう)と相剋(そうこく)を表しているそうです。比べてみます。
河図と五行の相生


お昼の3時を指している時計のように線を引いて、時計周りにすると、5行の相生の関係と同じになりますね!
洛書と五行の相剋
洛書も、河図と同じく「1と6が水」「2と7が火」「3と8が木」「4と9が金」「5は土」ですので、それぞれ当てはめると下のようになります。


今度は、9時半になるように線を引いて反時計回りに繋げてみます。
すると、五行の相剋になりました!
3、 格書から後天八卦へ!
話を戻して、格書からどのように後天八卦の配置が決まったか見ていきたいと思います。 もう、すごすぎです。
真ん中の5を使って引き算
格書の8方の数字と5を使って引き算をします。
5より数字が大きい数は、大きい方から5を引きます。(6−5=1、7−5=2、8−5=3、9−5=4)
5より数字が小さい数は、5からその数を引きます。(5−1=4、5−2=3、5−3=2、5−4=1)
四象にあてはめる
次に、それぞれの答え(1〜4)を四象に当てはめていきます。
答えが1のところには老陽⚌, 答えが2のところには少陰⚍、3のところには老陰⚏、4のところには少陽⚎をいれます。
(河図から先天八卦にする時は少陽⚎が3、老陰⚏が4だったので、この2つが逆になっていますね。)
四象にもう一爻付け加える
最後のステップです。
ここで、陰陽思想の考え方が登場します。
あの黒と白の陰陽マークの意味、「陽は気が上昇して天へ向かうので上方向へ、陰は気が下降して地へ向かうので下方向へ」というのを、上の表に当てはめます。
4、9、2、7が陰の流れ、6、1、8、3が陽の流れです。
陰側は流れが下方向ですので、四象の下に爻を付け加えます。
反対に、陽側は流れが上方向ですので、四象の上に爻を付け加えます。
付け加える爻ですが、数字が奇数(洛書が白○、陽)のところには陽爻、偶数(洛書が黒●、陰)のところには陰爻をそれぞれ付け加えます。
後天八卦の完成です!
感動しますね!
4、後天八卦と四季
先天八卦が天と地の配置から始まったのに対し、後天八卦は太陽が昇る東(震)が起点です。
そこから時計回りに四季がスタートします。
震と巽が春(成長)、離が夏(成長)、兌と乾が秋(収穫)、坎が冬(貯蔵)、そして坤と真ん中と艮が土です。
現時点ではこれ以上詳しく書けませんが、もっと詳しくわかったら追記します。
4、まとめ
いかがでしたでしょうか。
河図→河図変換図→先天八卦
河図変換図→洛書→後天八卦
紀元前3000年ごろに書かれた河図と、紀元前2000年ごろに書かれた格書、この間約1000年もの時が流れていますが、全て繋がっていることがわかりました。 すごいですね!
引き続き、東洋思想の基本の部分を勉強していこうと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。